本革レザーはメンテナンスで味わいが深まり愛着がわきます。とくに梅雨を迎える今が要注意!
バッグも重要な持ち物です
「ふだん、持ち歩くものといえば何ですか?」こう質問されたら、どのように答えますか?
スマホにパソコン、手帳…、ちょっと忘れていませんか、入れ物を。そう、バッグです。
いろいろなバッグを使ってらっしゃることと思いますが、メンテナンスは大丈夫ですか?1回もしたことがない?それでは、せっかく選んだバッグが使い捨てになってしまいますよ。
本革レザーの製品は、使い込むほどに味わいが出てきます。つまり、自分のものになってくるということです。そこに、合皮(PUレザーなどのフェイクレザー)との一番の差があります。
ここで、問題が発生します。では、どのようにお手入れすればいいのかわからないということです。なんとなく、靴なら陰干しをするので同じようにしたらいいような気がしてきます。
アタリです。できれば風通しの良いところにしてください。
でも、明日も同じバッグを使うのにという方は、せめて中のものだけは出してあげましょう。←ここ、ポイントです
なかに物が入ったままだと、少しも風が抜けず、いっそう乾きにくくなります。まして、中のものも濡れていれば言うまでもありません。
わたしの解決策は、バッグインバッグを使うことです。
そうすれば、一発で取り出すことができます。
バッグに入らないという方は、意外と小さいものも出ていますので、フラッと文房具店をのぞいてみてはいかがでしょうか。
ハコつまりカバンから攻めるなら、私の過去記事を参考にしてみてください。
梅雨が来るからこそ本革レザーのメンテナンス
梅雨がやってくるので、メンテナンスが重要なのです。
毎日しとしと降る雨に革はダメージを受けます。普段のメンテナンスは紹介したとおりですが、あくまで簡易的なものです。
時間のあるときには、しっかりと本格的なメンテナンスをしてあげましょう。
1.水で濡らし固く絞った布で乾拭き(からぶき)
2.皮革クリームで栄養補給
まず、この2点です。1週間に1度のペースなどでする必要はありません。
革がカサついて来たり、ツッパッてきたりしたときに、クリームを塗りこんであげます。何だか、人のお肌に似ていますね。
では、その[皮革クリーム]とは何でしょうか?
とくに正解はなくて、ミンクオイルやデリケートクリームでOKです。
透明なので、革の靴と兼用でも構いません。
そこの方、栄養補給までは終わりましたが、完結はしていませんよ。
3.クリームが馴染んできたらブラッシング
4.風通しの良いところで日陰干し
クリームを塗りこんで、すぐにブラッシングするよりも馴染ませてきてからブラッシングする方が効果的です。先ほど、人のお肌に例えましたが、浸透させてから軽くコットンでふき取る感じをイメージしてください。
そして、最後は先ほどと同じように風通しの良いところで日陰干しです。
クライアント周りのときの応急措置
時間があれば、梅雨に入る前に1度は本格的なメンテナンスをしておきたいですね。
クリームを塗っておけば、多少の雨ならはじいてくれますから。
お仕事女子の傘は、どうしてもバリバリ男子のものより小さいので、バッグも濡れやすくなります。
そういうときは、応急的に柔らかい布でさっと拭いてあげましょう。このひと手間、大事ですよ。夜のメンテナンスにひびきます。ハンカチでまったく問題ありませんが、ハンカチの方に問題が出てしまいますので、タオルを持っているとgoodです。ブラッシングをしっかりしてあれば、においも気になるほど移ることはありません。
また、傷がつくこともありますが、仕方のないことなので、その場は見なかったことにしましょう。自分の戦ってきた歴史です。
そのかわりに、拭いてあげることを忘れずに。色が変わりやすくなっています。
そして、傷のついた一部分だけでもいいので、帰ったら早めにクリームだけでも塗りこんであげましょう。ブラッシングまではできないでしょうから、お風呂に入る前にクリームを塗って、あがったらいらない布で拭きとればだいぶ違いますよ。
応用編
今まで、バッグを例に本革レザーのメンテナンスのしかたをお話ししてきましたが、当然これらは、お手持ちの財布や名刺入れ、キーケースなどにも応用ができます。
まったく同じ方法でも構わないのですが、わたしは陰干しした最後に着古したフリースの切れ端で拭くようにしています。
1.ポケットに入れるものなので、オイルを残したくないため
2.フリースのような素材だとツヤが増すため
専用の商品も出ていますが、これで十分だと思います。生活感あふれるコラムですから。
人前で使うアイテムには、もうひと手間かかるということですね。