ブックカバーは盲点?/1つは持ちたい本革アイテム
なくてもいいものだから魅せられる
ブックカバー。本屋さんのレジでさっとかけてくれる紙のカバーで、特に問題はありません。
実際に電車の中で本を読んでいる人を見ると、多くの人がそうですよね。あるいは、むき出しで読んでいる人もいます。
だからこそ、ときどき見かける、いかにも手の汗や油のしみこんだ、本をよく読んでいるなという人のブックカバーに魅せられるのです。意外と盲点だったりしませんか?
そのためには、とうぜん本革でなければいけません。なかなか使うことがなければ、保革油(靴につけるミンクオイルなど)を塗ってさっと手入れをすれば大丈夫です(専用のものも発売されています)
革の味が出れば本物、あなたは読書家
あなたが読書家であるかはひとまず別にして、革のブックカバーをかけた本をカバンから取り出せば、本を読む人ほど注目します。
牛革のいいものになると、最初のうちはどうしても固いです。少しずつ、手に慣らしていきましょう。わたしは、新しいものを使うとき、とくに角のところを意識してときどき軟らかくするようにしています。
長編小説を読んでいるときなど、紙のカバーがこすれてきたりすることはありませんか?
それは、摩耗だけではなく、手の汗や油が影響しています。それだけ、没頭して興奮しながら読んでいるということですね。
この紙のカバーを革のカバーに置き換えてみましょう。きっと革が手になじみ、色もちょうどいい具合に深みを増していきますよ。
そうすれば、あなたは本物の読書家です。
カバーには2つのタイプ
ところで、カバーには2つのタイプがあることをご存じですか?
- 内側から見て左側がサイズ調整できるようになっているもの
- 内側から見て両側が同じ形状(ポケット)になっているもの
現在、一般的に販売されているものは1の方が多いようです。確かに、薄いものから厚いものまで対応できる“感じ”がするので人気があるのでしょう。
とうぜん、わたしも使ったことがありますが、思惑ちがいでした。
調節する部分の革だけがヘロヘロになって、読むときはプカプカしてしまうのです。そして、いっけん親切そうに見える1は結局ふさわしいサイズにならないことが多いのです。
種類は少ないですが、わたしは断然2推しです。
では、厚い本や薄い本のときに2は対応できるの?と思われた方、大丈夫です。あまりに極端な例を別にすれば、まったく問題ありません。
なぜなら、センターが定まっているからです。そのセンターに本が収まり、快適に本を読むことができるように設計されているからです。
一口メモ
今回ご紹介しているアイテムにかぎらず、ブックカバーはネットで探す方がいいと思います。
東急ハンズのような大きな店でも、色数が少なかったり帆布のものと場所を分け合ったりしていて、取寄せになることが多いです。
とくにおすすめしている2の仕様のものは置いていない場合もあります。置いてあっても、わたしが使っているレッドは見る影もありません。
実際にさわりたいものですが(お店でも袋に入っています)、レビューなどを参考にして決めてはいかがでしょうか。
最後に気を付けていただきたいのは、ソフトレザーやフェイクレザーと書いてある商品は合皮であることです。これらは長く使っているとはげ落ちてくるのでおすすめできません。ご注意ください。